住宅の床材で最も多く使用されるのがフローリングですが、木目の感じや色で室内の雰囲気を大きく左右します。
それに、人が直に触れる部分でもあるので、肌触りも重要な要素となるでしょう。
フローリングは大きく分けて2種類
木材をそのまま床用に加工した、“無垢フローリング”と、合板の表面だけ化粧張りした“合板フローリング”があります。
無垢フローリングは、樹種によって硬さや肌触りが違い、木目の表情も1枚1枚違うので、本物志向の方にお勧め。
年数を経てキズが入っても、それが味わいになりますし、裸足で歩いても、夏はべたつきが少なかったり、冬はヒンヤリ感が少なかったり、質感がとても良いです。
ただ、合板フローリングに比べて価格が高めになるのと、割れや狂いが起きやすく、床鳴りの原因にもなりやすいというデメリットもあり、床暖房を入れた場合などは特に、乾燥による変形が顕著に出るので、材料選びは特に慎重にする必要があります。
一方、合板フローリングには、表面に薄い化粧板を貼った“突板フローリング”と、印刷の樹脂系フィルムを貼った“シートフローリング”があります。
昔ながらのフローリングはだいたい“突板フローリング”。
シートフローリングは、10年ほど前まではまだ高価だったり、柄もそれほど良くなかったので、使う機会も少なかったですが、最近のシートは印刷と言っても、本物と見分けがつかないほど綺麗ですし、価格も突板フローリングと変わらなくなってきたので、ここ数年は使う機会がぐんと増えました。
キズにも強く、色あせも少なく、湿気にも強いので、お手入れが苦手な方や、新しい状態を長く保ちたい方にお勧め。
何が一番良いと言うのは、住む人によって違ってきますが、材料それぞれのメリット、デメリットを考えて選ぶことが大事だと思います(^_-)