北欧モダン住宅(19)

北欧モダン住宅(19)

今回は、北欧にはたぶん無いであろう「縁側」について。

昔の日本の住宅ではあたり前にあった縁側(広縁)ですが、最近の新築住宅ではかなり少なくなっています。

縁側(合掌村)

そもそも何のためにあるのかと言えば、昔アルミサッシなど無かった頃に、障子の雨がかりを防ぐために、屋根の被りを深くしたい所から始まっていると思いますが、それを廊下と兼用にしたり、農作物を干したり、玄関の代わりに出入り口にしたりと、たくさんの用途を担っていました。

近所のお友達とお茶したり、農作業の合間の休憩に使ったり、スイカを食べながら花火見たり、庭で遊ぶ子供を祖父母が見守るなんてのもあります。

私の実家は中津川市付知町という、かなり田舎にあるので、どこの家にも縁側があって、子供の頃はよくそこで遊んだものです。チョロQを走り回らせたり、何故かガンプラを縁側で作ったり。(^_^;)

今では実家に帰る機会も少ないですが、以前たまたま幼馴染の「むねくん」を見かけて家に寄った時も縁側で2人座って思い出話をしました。

この、内とも外とも取れる曖昧な空間にいろんな物語が生まれます。

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都市部では限られたスペースの中で家づくりをするので、なかなか縁側を付けられる機会がありませんが、余裕があったら是非考えてほしいと思います。

最近ではウッドデッキやテラスで同じような役割のスペースをつくるというのも良いですよね(^_-)

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