北欧モダン住宅(20)

北欧モダン住宅(20)

田舎育ちの私も名古屋での生活が22年になりますが、未だに住むなら郊外の自然豊かな土地が良いと思います。

それでも地下鉄や職場へのアクセスを考えてとか、徒歩圏にコンビニの無い所には住めないなど、都市部に住みたいと言われる方が案外多くいらっしゃるのも事実で、その証拠に都市部の住宅地のほうが断然不動産価格は高くなっています。土地が高いから、小さな土地に狭小住宅という構図が一般的になってくるのですが、狭さの解消方法の一つとして、申請上の容積率を超えて床面積を増やす方法をご紹介します。

それは、1階の床下や、屋根裏などの余剰空間に物入れなどを作るという方法です。ロフトも同じ扱いで容積率算定床面積に含まれません。

CASA-U-LOFT

これをうまく利用すれば、容積率ギリギリの家にプラス収納を作ることが可能になります。収納にしなくてもロフトとして空間を繋げてしまえば部屋を広く見せる効果もあります。

某ハウスメーカーの「蔵の家」などもこれを利用したプランで、1階と2階の間に中2階の収納を作るというものです。屋根裏だと梯子を使って登るのに対して、中2階の場合は横から楽に物の出し入れができる所がメリットですよね

CASA-O-LOFT

一つ注意してほしい事は、屋根裏でも中2階でも、床下でも、全て費用はかかるということ(^_^;)

たまに、「“中2階の蔵”みたいなのが良いわ、だって床面積に入らないから、坪単価に入らないの。」

なんて夢のような話を聞くことがありますが、100%あり得ません、何かの勘違いです。

普通に建てても部屋数も収納も取れる所なら、そのほうが確実にお値打ちです。土地が限られていて狭小住宅しか建てられない所だから、少し費用をかけても収納を増やしたい。などの理由があって初めてメリットになると思います。

とは言え、収納はたくさんほしいし、屋根裏は空いてるという所だったら、屋根裏収納もアリですが、中2階はわざわざ作らないとスペースが出来ないので、強くお勧めはできません。

土地探しの時に最初からこれを念頭に入れて考えれば、「低層住居専用地域で容積率50%、ここだと希望の延床面積が取れそうにないからNG」なんて思っていた土地も、候補地に入ってくるかも。

※天井高1.4m以下、存する床面積の1/2などの制限があります。実際に建てる時に建築士に相談してください。

 

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