北欧モダン住宅(18)

北欧モダン住宅(18)

hokuou machinami

北欧の街並みのイメージ、三角屋根に板張りや塗り壁の外壁と木製サッシ。

私自身はあまりカントリー調なのは好まないので、コンセプトにも「モダン」を付けて、もう少しシンプルで落ち着いたダーク系の色合いや、形もキュービックなものを勧めてしまったりしますが、デザインの好みは人それぞれで良いとして、今回はその素材について考えます。

外壁材として最も多く使われるのが、窯業系サイディングという材料です。色柄も豊富で選びやすいので弊社も使いますが、街並みの中で、あ!っと気になって見るような建物には、左官の塗り壁だったり、天然木の板張り外壁が使われていたりします。単純にサイディング張りの建物が多いから、違うものに目がいくというのもありますが、やはりその素材感は他に代えがたいものがあると思います。

自然素材の良さは、経年変化で年月とともに表情を変えていく所にあるのですが、近ごろはそれがクレームの根源になるとして、採用を拒む業者が増えてきたり、実際にクレームを言う建て主さんが多くなっていて、自然素材が使われなくなってきたことは、すごく残念なことだと思います。

設計者や工務店の社長さんなどは本来、素材の良さや、経年変化の楽しみ方、汚れていく美しさまでわかっているので、自邸を建てる時にサイディングを使わない人が多いのです。

ただ、天然板張りの外壁にしようと思うと、名古屋ではほとんど防火指定があるので、商品が限定されていまします。(塗り壁は下地で防火すればOK)

20130315チャネルこの画像の家は、築20年で、外壁が張られた当初は茶色い木の色だったのが、経年変化で美しいシルバーグレーになっています。

画像の外壁材は防火指定のある地域でも使える認定品なので、名古屋でももちろん使えます。

こんなふうに素地のまま経年変化させていくのも良いし、塗装してまた違った味わいを出すのも良いですねえ。

サイディングと比べるとやはり割高になってしまうので、見せ所を絞って部分使いでも雰囲気はガラッと変わると思いますよ(^_^)/

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