前回、トップライトを通風に利用してエコ、みたいな話をしましたが、今回もトップライトの続きです。
家の防犯対策を考えたとき、まず何を思い浮かべるでしょうか？
すぐに思いつくのは、やはり出入り口になる玄関ドアのピッキング対策や、窓に格子を付ける、窓ガラスを防犯ガラスに変えるなどですね。空き巣の侵入手段の割合を見ると、
図のように、ガラス破りがトップ、次いで鍵のかけ忘れなどの無締り、施錠開けと続きます。見て頂いてわかるように、玄関ドアのピッキングなど、ドア錠破りの割合はたった２．０％、圧倒的にガラス破りが多いことがわかります。
つまり、防犯ガラスは有効な手段と言えるでしょう。防犯ガラスには漏れなく防犯ガラスステッカーが貼られるので、侵入者に対して防犯アピールとなって抑止力にもなります。
窓に格子を付けるというのは、格子の破壊が案外た易いので、付けないよりはまし、位に思ったほうが良いです。
窓が一番危険だとわかっているなら、思いきって窓をなくすのも一つの手でしょう。まあ、なくすのはちょっと極端だし、通風上少しはあったほうが良いので、侵入者が入れない小さな窓や、細長い窓にしておけば、防犯性能はかなり高くなります。窓が小さくなれば室内は暗くなるので、トップライトを付けて、空から光を採り入れるんです。空き巣がトップライトから侵入するって聞いたことがないし、トップライトから室内に入るためのハシゴを持って屋根に上がらないといけないから大変ですよね !(^^)
と、文字で書くほど設計は簡単ではないですが、それは置いておきます(^_^;)
防犯をそこまで意識しなくても、隣地とのプライバシー確保や、外からの視線を気にするという方は多いと思います。例えば、
洗面室やお風呂で窓を開けっ放して星を見ながら入りたいとか、リビングも採光いっぱいの明るい空間をイメージしていたのに、道路に面して大きな窓があると、常にレースカーテンを閉めっ放しという家が多いと思います。 これらも、トップライトをうまく使えば快適空間になるかもしれませんよ。
