モダン

北欧モダン住宅(19)

今回は、北欧にはたぶん無いであろう「縁側」について。 昔の日本の住宅ではあたり前にあった縁側(広縁)ですが、最近の新築住宅ではかなり少なくなっています。 そもそも何のためにあるのかと言えば、昔アルミサッシなど無かった頃に、障子の雨がかりを防ぐために、屋根の被りを深くしたい所から始まっていると思いますが、それを廊下と兼用にしたり、農作物を干したり、玄関の代わりに出入り口にしたりと、たくさんの用途を担 […]

北欧モダン住宅(15)

住宅の屋根の役割は、当たり前ですが、雨風から家を守ることです。その他には、建物の外観、デザインに大きく影響します。最近の屋根の用途としてのトレンドはやはり太陽光発電システムでしょうか。私もお客様には、太陽光発電システムの採用を強く推奨する一人ですが、太陽光のお話は後日ゆっくりするとして、今回は屋根を床として使うお話をしたいと思います。 (防水メーカーの画像を勝手に使っています。転載不可の場合は削除 […]

北欧モダン住宅(14)

北欧の住宅というか、欧米の住宅のイメージとして、吹き抜けのある広ーいリビングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? しかし日本では「暖房の熱が逃げてしまう」とか「どうせ作るなら収納にでもしたい」などの理由から吹き抜けを嫌う方が多いのも事実だと思います。理由ははっきりしていますし、そう考えても当然だと思います。ただこれは、吹き抜けを計画する時に、見た目以外の機能を持たせていないからではないかと […]

北欧モダン住宅(13)

前回、SE構法の接合部が堅牢で、木質ラーメン構造ができるというお話をしました。そしてこのラーメン構造を利用して住宅を設計した時にどんなメリットがあるか それはまず、下図のように、構造に必要な出っ張りを最小限にできること。 当然室内の空間は広くとれるし、外壁面の場合は間口いっぱいの大きな窓がつくれます。 そして、新築時に細かく間仕切りしたとしても、構造に関係ない壁として設計すれば、将来の間取り変更も […]

北欧モダン住宅(12)

鉄筋コンクリート造と鉄骨造について、前2回にわたって書かせて頂きましたが、では、SE構法は?というところを今回から考えていきます。 弊社ホームページのSE構法ページを見て頂くと、技術的なことはだいたいわかるように説明してあるつもりですが、その耐震性と、構造計算による検証を、住宅に取り入れたときに、ただ強いとか、ただ安全とかではなく、SE構法でしか出来ないことや、SE構法ならではのメリットがないと、 […]

北欧モダン住宅(10)

前回に続き、北欧と関係ない構造のお話。 RC造(鉄筋コンクリート造)についてですが、マンションや公共建築物など、大規模で一定の強度と耐久性が必要な場合に採用されることが多い構造です。 他の構造と比べて耐久性は高いといえます。圧縮力に強いコンクリートは引張力に対しては弱いので、内部に鉄筋を入れて引張強度を補強し、構造体として成り立つようにしています。また、せん断力に対しても鉄筋の粘りが大きな力を発揮 […]