北欧モダン住宅(14)

北欧モダン住宅(14)

北欧の住宅というか、欧米の住宅のイメージとして、吹き抜けのある広ーいリビングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

しかし日本では「暖房の熱が逃げてしまう」とか「どうせ作るなら収納にでもしたい」などの理由から吹き抜けを嫌う方が多いのも事実だと思います。理由ははっきりしていますし、そう考えても当然だと思います。ただこれは、吹き抜けを計画する時に、見た目以外の機能を持たせていないからではないかと思います。例えば下の図

passivesolar

左から入る破線の矢印は、冬至の太陽高度から差し込む日差しを表しています。こんな風に2階の窓から入る太陽光をうまく1階の床まで落とせれば、床が蓄熱材となって熱を溜めこみ、夜になったら放熱して家の中は暖かくなります。1階の温まった空気が、今度は吹き抜けを介して2階に運ばれ、家じゅうが温められる。

吹き抜けは「暖房の熱が逃げてしまうから嫌」という理由が、「吹き抜けがあると暖かい家」に変わってしまいました。他にも、光の採り入れ方の工夫や、家族間の気配を感じられる空間づくりなど、吹き抜けのメリットはたくさんあります。

広々とした開放的な空間プラス、室内の温熱環境が快適って、すごいことですよね(^^)!

voidimage

 

 

ブログカテゴリの最新記事