北欧モダン住宅(12)

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鉄筋コンクリート造と鉄骨造について、前2回にわたって書かせて頂きましたが、では、SE構法は?というところを今回から考えていきます。

弊社ホームページのSE構法ページを見て頂くと、技術的なことはだいたいわかるように説明してあるつもりですが、その耐震性と、構造計算による検証を、住宅に取り入れたときに、ただ強いとか、ただ安全とかではなく、SE構法でしか出来ないことや、SE構法ならではのメリットがないと、それを採用する理由にならないと思います。

下の画像は、SE構法の柱梁接合部のイメージ画ですが、接合部は全て金物を使っています。

フレームイメージ

木造在来工法にも金物工法はいくらでもありますが、このSE金物はそれらの金物とはまったく違って、モーメントを受ける強固な接合部にできるのです。建築業界の方しかわからないような話で申し訳ないのですが、これはとてもすごいことで、他の木造在来金物工法では真似のできないことの一つ。つまりこれによって、木質ラーメン構造を可能にしているのです。

※一般的な木造在来工法用の接合金物は、材木の断面欠損を減らすというだけの合理化金物で、あくまでもピン接合ということに変わりはない。

木質ラーメン構造にできると住宅にとって何が良いの? というところは次回にします。

つづく

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