カラ梅雨のせいで、色んな悪影響が報道されていますが、雨は降らなくても湿度が高く、蒸し暑いですね。
家の暑さ対策で、窓ガラスや日除けについて以前も書きましたが、それらはリフォームでも対処できる部分。
もっと根本的な部分で、リフォームによる対処が難しい部分、しかも室内への影響が大きい所、それは、
外壁や屋根の断熱です。
断熱と言っても、下のように色んな種類があって、何が一番良いのか、しっかり説明できる人は少ないと思います。
※順番に、硬質ウレタンフォーム吹付、グラスウール充填、発泡系断熱ボード外張り
断熱の工法は、上の他にも、ロックウール、セルロースファイバー、羊毛断熱など、種類は数多くあります。
じゃあ、自宅の断熱は何にしようか?
となると、お施主様のほとんどは、設計者や工務店が勧めるもので、特に問題なさそうならそのままという事が多いでしょう。
勉強熱心な方だと、ネットや本で調べて、これが良いと思い込んだもので注文というパターン。
どんな選び方でも、それが正解か間違いかわからないから、なんとなく納得するしかないですよね。
私たち建築のプロの中でも、それぞれ好きな工法や、材料があって、意見の分かれる所です。
弊社はSE構法の木造専門なので、木造住宅を前提にして、私の経験を含めてアドバイスするなら、
木造住宅で外張り断熱はお勧めできません、性能とコストのバランス、各部納まりの他、耐震についても。
理由は色々ありますが書ききれないので、興味ある方はお問い合わせください。
木造で内張り断熱はほぼ無いので考えず、充填断熱の中で、後は材料を決めていきます。
どんな材料でも、性能を上げたり下げたりできますから、他の要素で考えます。
まず値段。建物の外部全面に入る断熱材は、単価の違いが大きなコストアップに繋がります。
次に施工精度。
ウレタン吹付や、吹き込み系のものは、専門業者が施工するので、一定の品質が期待できるが、そのぶんコストが高い。
一方でグラスウールやロックウールの袋入り商品を留め付ける商品は、コストが安価だが、施工品質によって性能が落ちる場合があるため、施工者の技術レベルによっては心配。
その他、耐火性能、劣化性能、気密、安全性などを考慮して決めていきます。
弊社では、大工さんの施工品質に自信があるので、安価なグラスウール充填を標準採用していますが、それでも断熱施工の注意点を定期的に大工さんに説明し、品質確保に努めています。
冬も夏も快適に過ごし、光熱費を抑えるために、断熱材選びは良く考えて決めて下さいね(^^)